おーりとーり
旧暦の12月8日は鬼餅、ムーチーの日です。
今年は明日、1月15日にあたります。
この日にはゲットウ(月桃)の葉に餅を包んだカーサームーチーをつくり、厄払いをするのです。
ゲットウ(ショウガ科)
特にその年子供の生まれた家庭は、普通の餅より大きい「力餅」をつくって食べたそうです。
子供のいる家庭ではその子の年の数だけムーチを作ってさげたそうです。
昔は12月8日のムーチーの日に正月までの日数を計算してその分だけ天井につるし、
一日ひとつずつ食べたそうです。
また、一年中でもっとも寒いこの頃の寒さをを「ムーチービーサー」とよびます。
今年はあったかいかと思っていたら、やっぱり寒さが来ましたね
ムーチーの行事は沖縄本島の首里由来なので、八重山ではあまり盛んではありません。
でも、おいしいムーチー、せっかくなので八重山でも楽しみましょう!!
というわけで
ムーチーの日にちなんで、園内農家の屋敷にて
「手作りムーチー限定販売」いたします。
ムーチー初めての方も、ぜひお試しくださいませ。
縁起のよいムーチーを食べて無病息災を祈りましょう!
八重山民俗園では
ムーチー作り体験は年中、好評受付中です。
前日16:00までにご予約願います。
鬼餅(ウニムーチー)の由来 参考文献: 「琉球の昔物語」 仲宗根 幸市編 暁書房発行
昔首里金城に兄妹がいた。
兄は鬼になって大里の洞窟に住み着き、夜な夜な村を襲い、村人から恐れられていた。
妹は村人に迷惑をかける兄を退治しようと、兄の住む洞窟に行った。
が、兄のあまりの変貌振りに怖くなり、用を足す振りをして逃げてしまう。
数日後、怒った鬼は首里金城の妹の家に行った。
一方妹は鬼の好きな餅を作り、中に鉄を入れて用意した。妹は兄を崖の近くへおびき出し、
「兄さんこないだはすみません、お詫びにおいしい餅を召し上がってください」
と鉄の餅を差し出した。鬼はがつがつ食べようとしたが、歯が立たない。
妹のは普通の餅なので、パクパク食べているのに驚き、妹の下のほうをみて、
「お前の下の口は一体何だ」と聞いた。
妹は「上の口は餅を食べる口。下の口は鬼をかみ殺す口です。」
というなり、妹は着物をまくり上げ、下をあからさまにして兄の鬼に迫った。
びっくりした鬼はふいをつかれて飛び上がり、足を踏みはずしてがけ下に転落し、死んでしまった。
この鬼を退治したのが12月8日。
販売のムーチーには鉄は入っておりません。安心してお召し上がりくださいませ。
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