十六日祭(ジュルクニツ、ジュウルクニチー)
今日は十六日祭です。
本日、2月18日は旧暦の1月16日にあたります。
十六日祭は、特に宮古、八重山で盛んな行事です。
沖縄本島でも行われますが、宮古、八重山ほど盛大ではないようです。
反対に、本島では盛大に行われる清明祭(シーミー)は八重山ではあまり行われません。
飛行機便も那覇⇔宮古、石垣間は満席状態になります
正月には帰省しなくとも、十六日祭には帰ってくる方も多いのです。
この日は後生(グソー、あの世)の正月といわれ、
親戚一同で重箱にご馳走を用意してお墓参りをします。
家族や親戚が集まって座れるくらい、沖縄の墓は大きいのですよ
画像は新川公園にある亀甲墓。
お酒やご馳走を供えて、焼香した後は、みんなでご馳走を食べ、
めったに会わない親戚ともゆんたくし、にぎやかにすごし、
ご先祖様にも正月を楽しんでもらうのです。
今日は学校や職場も昼から休みのところが多く、個人商店なども閉まるところが多いです。
内地ではなじみのない「十六日祭」だけに、
「なんで????休み???」
とふしぎに思われるかも。
今日ばかりはお墓の前は大渋滞、どこよりも墓地が大変にぎわいます。
ご先祖様を大切にする、八重山の大事な伝統行事。
石垣やいま村は通常通り営業していますが、
お墓に行くスタッフはお休みを頂いています。
残ったスタッフでがんばりますので、どうぞ石垣やいま村でお過ごしくださいませ。
十六日祭で帰省なさった方々もお待ちしております。
十六日祭の由来 宮城文著 「八重山生活誌」より
由来①
察度王時代、那覇久米村に移住した中国人たちが中国の元尚祭にならって、
正月飾燈篭を作って祝ったが、後には神仏に供える十六日の燈篭祭りとなり、
その余風が今の十六日祭。
由来②
琉球王朝時代、正月1日~15日までは城内の諸行事を済ませて、
16日には臣下を父母への年頭のあいさつのために帰郷させたという。
ところが、ある臣下が家へ帰ってみると、父母は早この世のものではなかったので、
墓参りをして年頭の辞を墓前で述べたのがその始まりだともいう。
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