2007年07月15日

カンムリワシ放鳥

7月8日午前、西表島大富のマングローブから一羽のカンムリワシが飛び立ちました。

彼の名は「ジロー」。

カンムリワシ放鳥


2月に交通事故のため保護されました。獣医師による治療のおかげで怪我も回復し、

3月末にリハビリのために八重山民俗園へやってきました。

当初は餌も自分で食べず、人の気配で地面にうずくまり、飛ぶこともあまりしませんでした。

約4ヶ月のリハビリを経て、ずいぶんと元気になり、飛行もできるようになりました。

いよいよ生まれ島西表に帰ってきたジロー。

わき目も振らず、写真を撮る間も与えず、マングローブの林間をすーっと飛んで

森へ消えていきました。

カンムリワシ放鳥


見守っていた関係者はうれしいような寂しいような。

その後のジローがちゃんと野生復帰を遂げたかどうか、目撃情報を募集しています。

カンムリワシ放鳥

ジローの右翼の付け根には赤いウイングマーカーがついています。

情報をお寄せください。西表島野生生物保護センター 0980-85-5581

実は民俗園でカンムリワシをリハビリし、放鳥したのはジローで2羽目。

1羽目のラッキーは幼鳥で、衰弱したところを保護され約1ヶ月民俗園ですごしました。

ラッキーは2月16日に石垣島名蔵で放鳥されました。

青と黄色のウイングマーカーをつけています。こちらも情報をお寄せ下さい。


八重山毎日新聞の関連記事  
http://www.y-mainichi.co.jp/?action_article_show=true&article_id=8678
http://www.y-mainichi.co.jp/?action_article_show=true&article_id=7242

イリオモテヤマネコ、カンムリワシ、セマルハコガメ、他にも多くの生き物が道路で交通事故の
犠牲となっています。
ジローやラッキーのように保護されて放鳥までいたるのはごく一部に過ぎません。
自動車以外も道路を利用しています。法定速度を守ってゆとりをもったドライブをお楽しみ下さい。

万一カンムリワシを轢いてしまったり、衰弱している個体を見つけたら、関係機関へ連絡してください。

カンムリワシはイリオモテヤマネコと同じく、国指定の特別天然記念物です。
一般の人が飼う事はできません。
当園は沖縄県傷病鳥獣保護事業を受託しているカンムリワシリサーチの依頼により、
空きケージを提供してリハビリを行いました。



    
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Posted by あやぱに at 13:16│Comments(0)カンムリワシ
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