2007年10月12日

キセキレイの巣

おーりとーり(ようこそ)

台風が去って、朝夕が涼しくなった気がします。
秋めいてきましたね。台風の塩を含んだ風にあたったせいで、
常緑樹の八重山の木々も、まるで落葉樹のように、葉が落ちています。
緑の回復にはもう少しかかりそうです。

普段あまり季節感がない八重山ですが、渡り鳥で秋を知ることがあります。
夏鳥のアカショウビンは春に八重山に渡ってきて、子育てをし、9月に入るとほとんど姿を見なくなります。
さらに南の島へと旅立っていくのです。
アカショウビンと交代するかの様に姿を見せるのがキセキレイ(スズメ目セキレイ科Motacilla cinerea)。
20cmくらいで、尾が長く、腹側が黄色い、きれいな鳥です。
キセキレイの巣

普通は内地で子育てを終えて、八重山に渡ってくるはずですが、
なんと八重山民俗園のレストラン横にキセキレイが巣作りしていたのです。
せっせと巣の材料を口にくわえて運んでいる姿を、ホールスタッフが観察していました。
キセキレイの巣

アダンの葉の間に作られたキセキレイの巣。

内地で子育てをしそびれたのか、南の島でいい相手にめぐり合ったのか、
野鳥に詳しい方に聞いても、石垣島で巣作りなんて聞いたことがないと・・・!

・・・が、残念なことに先日の台風15号で巣が落ちてしまいました。
落ちた巣の造形の美しさにまたびっくり。
キセキレイの巣

卵や雛が生まれてなくて幸いでしたが、
当園の今回の台風で一番の被害はキセキレイの巣でした。

キセキレイの巣は、受付に飾ってあります。



    
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Posted by あやぱに at 13:33│Comments(0)動植物
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