2008年02月09日

生年祝 カジマヤー

生年祝 カジマヤー

旧正月には生年祝(マリドシヌヨイ、ショーニンヨイ)も行われます。

十二年ごとにまわってくる干支が生まれた年の干支に当たる年を

その人のマリドシ(生年)としてお祝いします。

つまり最初の生年祝いは13歳(数え年)で、十三祝いとして特に女の子は盛大にお祝いします。

その後も十二年ごとに、25歳、37歳、49歳、61歳、73歳、85歳と生年祝いをしますが、

もっとも盛大にお祝いされるのはなんと言っても

97歳「カジマヤー」であります!!

現在でも97歳のご長寿は尊敬に値しますが、昔はなおのこと、

97歳のカジマヤーを迎える方はまれであり、一族、集落を挙げて盛大にお祝いしました。

先日2月7日に石垣市民会舘で85歳、97歳の生年祝いの方々を招いて、

祝典が執り行われました。

なんと今年は97歳カジマヤーを迎える方が44名、

85歳の生年を迎える方が171名いらっしゃるそうです。

謹んで敬意を表すとともに、お祝い申し上げます。

さてさて、その後、カジマヤーを迎えた方のお一人、

糸州苗子さんは集落でパレードを行いました。

生年祝 カジマヤー

登野城小学校の鼓笛隊を先導に、きれいに着飾って大きな風車を持った

苗子ばあちゃんを乗せた車、ばあちゃんの名前の入った手ぬぐいをつけ、手に手に風車を持った親族が続き、

集落内を練り歩きました。

沿道では付近の住民から祝福をうけ、主役の苗子ばあちゃんは車中からにこやかに手を振り、

親族から風車や泡盛のミニボトルが振舞われました。

現在の八重山があるのは大変な時代を生き抜いてきたこの時代の方々の努力があってこそ。

ご長寿にはぜひともあやからねば、ということで、あやぱにも風車持って歩いてきました。(実は親戚)

夜には親族でカジマヤー祝いの宴席が催され、おめでたく、にぎやかな一日でした。

糸州 苗子様、カジマヤーおめでとうございます


*カジマヤーとは沖縄方言で風車のこと


*参考文献 「八重山生活誌」 宮城 文著 沖縄タイムス社

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Posted by あやぱに at 22:00│Comments(0)伝統行事
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